• Ayt
  いよわさん楽曲3つ目です！

今日も、いよわさん楽曲です！いよわさん中毒です！
今回はいよわさんの、「きゅうくらりん」を解説&考察してみます。
初心者で至らないところもありますが、なにとぞよろしくお願いしまぁす。m(_ _)m

1．あくまで僕個人の意見になります。
　  こういう見方もあるんだなぁという気持ちでご覧ください。
　  解釈が一つだけとは限らないのでね。
2．他サイトさんの考察なども参考にしています。
　  僕一人で考察なんて夢のまた夢ですよ、まったく。
　  考察被ってるとこもあるかもぉですが、なにとぞ、なにとぞお許しを...。

今回紹介する楽曲「きゅうくらりん」ですが、
この楽曲、あるゲームのオマージュと言いますか、
そのゲームから大きくリスペクトをうけているんですね。
この曲のテーマを「コレ！」と言うには、まずそのゲームの解説をしなきゃいけないわけです。

なので今回は、初手で曲テーマを解説するのではなく、
歌詞を順番に解説していってからにしたいと思います。
そのほうがきっと分かりやすいのでね。
リスペクトされているゲームについても、後述するのでお楽しみに！

長々となりますが、どうかお付き合いよろしくおねがいします。(｀･ω･´)ゞ

いきなりなんか、ほわほわしたような歌詞ですが...。
「きゅうくらりん」は、こういうほわほわした歌詞が多いんですよね。
メロディと相まって、よりノスタルジックな雰囲気なるというか...。

「うるさく鳴いた文字盤」ですが、これはおそらく「スマホ」を表しています。
8時って言っているのでアラームの音かなとも思うんですが、
多分これは、メッセージのやり取りをしているんだと思います。

そして朝なので、身支度をするために「鏡越し」にいるわけですね。
朝のちょっとした時間に、誰かとラインなどをしながら身支度をする、
という経験がある人もいるのではないのでしょうか。

今回の主人公はいわずもがな、MVにでてくる女の子「くらりちゃん」です。
くらりちゃんはおそらく高校生。
そんな思春期真っ只中なこの子は、今...。
「恋」しちゃってるんですよね。

さきほどメッセージのやり取りの相手はおそらく、くらりちゃんの好きな人。
直前まで想い人と繋がれていたからこそ、
「白けた顔 変わってなくてよかった」と言っているのだと思います。
自分の好きな人にニヤニヤしてる顔って見せたくないですよね。

「ピンクの植木鉢の ぐちょぐちょした心」というのは、
どうにも表現し難い、くらりちゃんのとろけるような恋心を表しているのだと思います。

いつまでたっても打ち明けられない恋心。
こじらせにこじらせた「大きく育ったもの、結ばれたつぼみ」を、
くらりちゃんは「愚かしい」と言っていますね。

告白したいけど、上手く行かなかったらどうしよう...。
逆に嫌われたりしたらどうしよう...。
そういう複雑な感情が、くらりちゃんの中で渦巻いてるのかもしれません。
恋って難しいですね...。

化石になってしまいそうなほどもどかしい。
でも普通の生活を取り繕っていないと。
そんな感じのことをくらりちゃんは思っているのだと思います。
自分の取り柄は笑顔だけ、とも思っているようですし。
恋って難しいですね...。（二回目）

「空っぽが埋まらないこと」
すなわち、自分の恋心が本人にバレていたらどうしようということですね。
告白したいけど、したくない...。
バレたいけど、バレたくない...。
僕、全然「恋」とか縁がないので、解説がしづらいですね...。（悲）

そして「あなたの右どなり」と言っていることから、
くらりちゃんは好きな人と、少なくとも近しい関係にあることが分かります。

そしてタイトルコール。
「きゅうくらりん」は、恋する女の子を表す言葉だったわけですね。

1番の雰囲気からは、うって変わりましたね。
なんだか不安になるようなメロディと歌詞になっています。

ここの歌詞は、おそらくこのまま歌詞通りの解釈でいいと思います。
ただ問題は、「くらりちゃんの起きる理由が1つも見つからない朝」が
なんなのか、というところです。

あれだけ恋する乙女の幸せそうな日常生活を描いていたのに、
180°ガラッと変わってしまいました。
そしてここをターニングポイントに、物語は急展開を迎えていきます。

1番のときと同じように、好きな人とメッセージをしていたくらりちゃん。
だけどなんだか雰囲気が違います。

実はここでくらりちゃん、”好きな人から告白された”のです。
えっ!？やったー！ お幸せに！
...といきたいところですが、そうではないみたいですね。
「一歩一歩あとずさり  また明日ね とぽつり」
そう言っているところから、くらりちゃんは告白を了承しなかったんだと思います。
「また明日ね」と言っているので、返事は保留にしたのでしょう。

告白された喜びより、なんとか”取り繕えた”安堵のほうが先に来たと言っていますね。
「西日越し」なんて言葉存在しませんが、好きな彼との思い出がある種、
走馬灯のように見えているのかもしれません。

ではなぜくらりちゃんは、彼の告白を素直に受け入れられないのか。
なにをそんなに恐れているのか。
これは、リスペクト元のゲームに起因します。

気づいている人は気づいてると思いますが、
この曲のもとになったゲームは、「DDLC」というゲームです。
正式名称を「Doki Doki Literature Club!」。
日本語訳で「ドキドキ文芸部！」というゲームです。
ゲームの詳しい説明は省きますが、界隈では有名なホラゲ...ギャルゲーです。

「DDLC」では、4人のヒロインキャラがいるのですが、そのなかの1人に、
「誰かに気にかけられるほど、鬱になってしまう」というキャラがいるんです。
今回のくらりちゃんは、その子をモデルにしているのではと、僕は思っています。

自分が好きな人に想いを寄せていても、
好きな人が自分に想いを寄せているかは、分からないわけです。
くらりちゃんは、好きな彼と両思いであるということを知って、
喜びの感情よりも大きなパニックに陥ってしまったんだと思います。

さらに自分の心の問題以外にも、
別の問題があることに、くらりちゃんは気づきます。

おそらく、くらりちゃんが思いを寄せる彼は”人気者”です。
学校や学年で、1人はイケメンや美少女がいたと思いますが、
多分、”彼”もその部類に入るのだと思います。

じゃあ彼が人気者だと、どんな問題があるのか。
くらりちゃんは、コミュ力というか...
”取り繕う”というのがすごくうまいんだと思います。
だから友達、より言えば女の子同士の友達も多いでしょう。
そこで、人気者な”彼”と交際し始めたらどうなるか。
大変なことになりますね...。
友達同士の人間関係がボロボロになるのは、簡単に予想できます。

「幸せな明日を願うけど 底なしの孤独をどうしよう」
好きな人と幸せな時間をたくさん送りたい。
でも同時に生まれる孤独をどうすればいいのか。
...これは「ぎゅうぐらりん」ですね...。

空には虹がかかっています。
でも心の中はぐちゃぐちゃです。虹どころじゃない。
逆に、ぼーっと虹を気にしていることがもう、
不安定な精神状態を物語っているのかもしれません。

「焦がれる」＝恋に悩む。
彼との幸せを選ぶのか。彼を振ってしまうのか。
先程も言いましたが、くらりちゃんには心の問題もあります。
彼との交際を選んだとて、くらりちゃんの精神は正常でいられるのでしょうか。

そんなの気にしないで付き合っちまえよ！じれったい！！
と思う人も、もしやいるかもしれませんね。
「みんなにはくだらないこと」
くらりちゃんにとっては、まったくくだらなくない、
もう言葉で表せないような、やばい選択なんだと思います。

そして選択の時。
文面からも分かる通り、くらりちゃんは告白を断ります。
1番の歌詞であった「結ばれたつぼみ」は、
「枯れ落ちたつぼみ」に変わってしまっています。
”もう恋が実ることはない”ということを表しているのでしょうね...。

やっぱり、振っちゃったことを後悔してますね。
後悔が「呪い」になりそう。
でも「あきらめた」って言わなくちゃ。
頭の中で「ノイズ」が鳴り止みません。

ここでの「空っぽ」は、”今まで自分が悩んできたこと”を指すのだと思います。
これは、バレてほしくないという思いよりかは、
”気持ちがバレて、彼が助けてくれるんじゃないか”
と期待する感じなんでしょうね...。

そして出てきた「あの子」。
もしかしたら以前に、彼のことが好き！
と言っている友達を見たことがあったのかもしれません。

ここで一風、雰囲気が変わりますが...。

「最後 見たのはそんな夢」
なんか...。
つらい...。

そして「ちゅうぶらりん」。
可愛らしい表現がされていますが、おそらく...そう、ですよね...。
くらりちゃんは自殺してしまったのだと思います。

「DDLC」でもそうなのですが、（ネタバレ注意）
そのくらりちゃんのモデルになったヒロインも、
おんなじような感じになってしまうのです。
あの衝撃は一生忘れられませんが、その時の様々なキャラのセリフと、
この「きゅうくらりん」の歌詞で一致するところがたくさんあるのです。
詳しくはゲームをプレイしてほしいのですが、
整合性がわかったとき、もうびっくらこきました。

これだけ考察しておいてですが、それでも疑問点が残るんですよね。
僕がうーんと思ったのは、MVの最後。
「わたし ちゅうぶらりん」のところで、
”くらりちゃんの手が、時計にのびる”ところです。
くらりちゃんが亡くなってしまったことを表したいなら、
それまでの対比で最後の手をなくしてもいいと思うんです。

”手が時計にのびた”ということは、
”くらりちゃんの朝がまた始まった”ということだと思うんです。

いよわさんは、なぜMVでこんな表現をしたのか。
本当は、くらりちゃんは亡くなっていない？
謎は深まるばかりですね...。

くらりちゃんが亡くなっていないなら、
それはそれでとても嬉しいですけどね...。
BADENDは苦手なのです...。

いよわさん楽曲、「きゅうくらりん」を解説&考察してみました。
さっきも言いましたが、元になったゲームを知っている身としては
もう、体中に電撃が走りましたね。
まじか！このひとぉ！ってなりました。

じゃあこの曲、BADENDじゃない結末があるのでしょうか。
くらりちゃんに幸せは運ばれるのか...？

ハッピーエンドも見てみたい方はぜひご覧ください↓
【解説】「きゅうくらりん」、ハッピーエンド考察をしてみる [はっすーのブログ]
※人によっては蛇足かも...。

いよわ 「きゅうくらりん」を聴く↓
きゅうくらりん / いよわ feat.可不（Kyu-kurarin / Iyowa feat.Kafu） - YouTube