今日は、僕のちょーぜつ大好きなアーティストさんである(くどい)
いよわさんの、「1000年生きてる」を解説&考察してみます。
稚拙な感じですが、よろしくお願い致しますです。m(_ _)m
注意
1.あくまで僕個人の意見になります。
こういう見方もあるんだなぁという気持ちでご覧ください。
価値観の押し付けはめッ!だぞっ!
2.他サイトさんの考察なども参考にしています。
っていうか、ほぼ解釈がみんなで一致しちゃうんですよねぇ。
そういう考察しか出来ませんがよろしくですぅ...。
今回の曲テーマぁぁぁぁ!
「IMAWANOKIWA」の解説でも同じことを書きましたが、
考察では大体、曲のテーマはこれ!と決めつけることはできません。
創作物に込められた意味は、創った者にしか分からないのでね。
ですが、です。
今回も紹介するのは”いよわさん”の曲。
いよわさんは、わざわざ曲のテーマを明かすようなヒントを、
曲中の至る所に散りばめているんですよね。
僕にはいよわさんが“わざと”そうしてるように思えるのです。
曲のテーマを自ら明かしにきている。
断言まではできませんが、結構「こうだろう」という考察が
いよわさんの曲ではできてしまうわけです。
...で、今回のこの曲、「1000年生きてる」のテーマですが...。
...それはズバリ、「曲名の通り」です。そのまんまです。
1000年生きてるんですよ。
...え?なにがって?
そう。それが問題なんです。
「なにが1000年生きてる」のか。
この曲に関しては、歌詞を順に追っていった方が手っ取り早いので、
焦らずに順番に説明していきます。ゆっくりしていってね。
最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。m(_ _)m
1番の歌詞
あー
決まった言葉垂れてまたヒューマン (①)
ちょっとステキな晒し者ね (②)
はした命眺めて全てを無視した (③)
額縁の中で1000年生きてるのさ
序盤にして本質でもあります。(早い)
今回の主人公は、MVでも出てきた、額縁の中のお姫様(の絵)です。
「額縁の中で1000年生きてる」と歌詞にあるので、
「何が1000年生きてる」のかは、もうわかってしまいましたね。(汗)
額縁の中のお姫様はおそらく、美術館などに展示されてきて、
1000年間ずっと生きてきたのでしょう。
そして、人間が自分を見て漏らす感想は、どれも同じものばかり。(①)
それでも彼女は自分のことを、「ステキな晒し者」と言っています。(②)
額縁の中に生き、ある種寿命が存在しない彼女にとって、
人間は、「はした命」に見えたのかもしれません。(③)
人間が、展示されている絵を見るのと同様に、
“展示されている絵も”人間を長い間、見続けていたのでしょう。
知らない偉い人が石に文字彫って祈って
気の狂った誰かがホワイトを塗りたくった
ガラクタの上でくどいプロポーズを待って
あつい口づけを交わすとき鳴りひびくクラクション
これはおそらく、“冠婚葬祭”のいずれかを表しているのだと思います。
「石に文字を彫り祈る」のは、おそらく“葬”、お葬式のこと。
墓石なんかが、ぴったり当てはまりますね。
「プロポーズ」と「口づけ」で迷いましたが、
おそらく「口づけ」の方が“婚”に当てはまるのだと思います。
プロポーズの時点では、まだ結婚式してないと思うので。
では「プロポーズ」は何かというと...。
多分、“祭“を表しているのだと思います。
“祭”は、先祖の霊などの祭り事をさします。お盆とか法事ですね。
額縁のお姫様は、いるかもわからない存在を崇め敬う人間の姿を見て、
「くどいプロポーズ」だと思ったのかもしれません。
同じく、祭りものに対するお供物とかも、「ガラクタ」だと思ったのでしょう。
残った二行目が“冠”になりますが...。
「ホワイト」とかが何を表しているかは正直わかりませう...。
“冠”は成人式を表すのですが、歌詞の方はまるっきしナゾですね。
「気の狂った」とか言ってるので、毎年成人式で事件を起こす
トンデモ成人さんのことを暗喩しているのかも...?(多分違う)
狂ったフリでごまかしていこうぜ
骨も残らぬパパママよ
ラッタッタ 口ずさんだ歌の名を知りたくて
先ほども言いましたが、今回の曲の主人公は、
”展示されている絵、額縁の中のお姫様“です。
つまり、人間に作られた物。
「骨も残らぬパパママよ」とは、自分の作者に言ってるんだと思います。
そりゃあ、1000年も経ってますから。
作った人間なんて、骨も残らずご臨終ってわけです。
そしてもう1つ注目して欲しいのは...。
「パパママよ」と、作者は”複数いること“です。
ここからわかることは1つ。
当たり前のことを言うようですが、
1000年生きてる”作品“は、”額縁のお姫様だけではない“ということです。
これを1つ、覚えておいてください。
まつり上げては落としたヒューマン
ちょっと皮肉なオクシモロンね
1000年生きてる”作品たち“は、必ずしも全てが、
1000年間ずっと褒め称えられてきたわけではありません。
ある時代では、「一級品」になり...。
また違う時代では、「ゴミ」になり...。
かの「ひまわり」で有名なゴッホも、生前、作品を評価されたことはなかったそうな。
「オクシモロン」とは、意味の矛盾する言葉を並べる、一種の修辞法。
”作品たち“から見れば、人間は全部同じに見えるのでしょう。
だからこそ、時代によって価値観がコロコロ変わることを、
”1000年生きてきた作品たち“は「皮肉」な「矛盾」と感じたのかもしれません。
斜の斜(はすのはす)に構えて全てを無視した
あなたの気持ちが1000年生きてるのさ
「斜の斜に構えて」=物事に対し、“皮肉”や“からかい”の態度で臨むこと。
構えてるのはおそらく、”作品“の皆さん。
額縁の中から人間の行動を観察してきて、心の中でそれを皮肉で返していた。
そしてただ佇み、無視し続けていた。
いや、ただの作品が動けるわけがないので、無視しかできないんですが。
そして、1000年にわたり人間を哀れみ続けた作品たちのことを、主人公は
「あなた(作者)の気持ち」と言っています。
つまりこの主人公は、
「人間が作った”1000年生きられるほどの大作品たち“は、
逆に人間のことを哀れに思いながら生きているよ。」
と言っているんです。
最大の皮肉の盛り合わせが、この歌詞に詰まっているわけですね。
2番の歌詞
左利きの直し方も
消えない傷のえぐり方も
恐怖って感情の消し方も忘れたらしいし
これは、このまま歌詞通りだと思います。
”作品たち“が、人間を見てきて思ったことを言ってるのでしょう。
確かに、左利きの直し方なんか知りませんし、
恐怖の消し方なんてまっぴらですね。
逆に言えば、昔の人は知っていた。
今より文明が栄えておらず、不便な生活をしていた過去の人たちにとって、
これらのことは、もしかしたら”普通“だったのかもしれません。
進化か退化か分からないが
顔も見られず殺せるらしい
荒屋(あばらや)の生活は思い出すだけ無駄らしい
これはおそらく、”銃“や”兵器“のことを言ってるのだと思います。
ライフルやミサイルなんか、もはや誰が殺したかなんて分かろうはずがない。
主人公は逆にそれらを、「進化か退化か分からない」と言っています。
確かに、ただ人殺しを増長させるための技術なんて、
進化なのか退化なのか分かりませんね。
でも銃器や兵器ってかっこいいですよね。(おい)
狂ったフリでごまかしていこうぜ
ちょっと笑える話をしよう
あっはっは 泣き腫らしたあの日とはお別れね
これはちょっと分かりませんね...。()
何を表しているのか、ちょっと解釈しづらいような...。
なんとなく感覚的には掴めるような? でも言葉にしようとすると難しい...。
なので皆さんも、感覚で掴んでもらって...。(丸投げ)
曲がって歩いて転げたヒューマン
ちょっと皮肉なアディショナルタイム
あなたの気持ちに賭けてみたいのさ
これもちょっと分からん...。
「アディショナルタイム」は皆さんお馴染み、サッカー用語ですね。
”試合が中断された分、延長された時間“のことを表します。
ヒューマンが曲がって、歩いて、転げて...。
その分、皮肉なアディショナルタイムが追加された?
もしかしたら、ですが。
”人生全てを賭けて、1000年生きるような作品を創るクリエイター“を
表している歌詞なのかなぁ...。なんて思ったりもしました。
分かりにくくてすみません...。
一生このまま尻尾の皮一枚で繋がれた奴隷か?
喉元に噛み付く牙はまだあるかい?
このシーン。
MVには、トカゲが描かれていますね。
いきなりですが、別の曲の話をします。
今回のこの曲「1000年生きてる」は、
いよわさんの未公開楽曲、「とかげの心」という曲の伏線になっています。
曲が曲の伏線とはどういうことじゃいとなりそうですが、
いよわさんの楽曲では結構多いんですよね、こういうこと。
「1000年生きてる」の全体に共通することですが、
ここの歌詞は特別、「とかげの心」へのリファレンスが強いです。(私観)
さっきも言いましたが「とかげの心」は未公開楽曲ですので、
ここで考察するのはやめておきます。
興味があるよという方は、ぜひご購入頂いて聴いてみてください。
「1000年生きてる」とあわせて聴くと、とても面白いことになりますよ!
残り時間の少ないヒューマン
見ててあげるわ 楽しませて
「残り時間の少ない」は、環境問題だったり、戦争だったりで、
人類は常に滅亡の淵にいるぞ、という暗示かなと思いました。
割と有名な話ですね。(他人事)
生き汚く生きて何かを創ったら
あなたの気持ちが1000年生きられるかもしれないから
そんな、いつ滅亡するかわからない状況で、
生き汚く生きて、何かを創ったら、
あなたの気持ちが1000年生きれるかもよと、主人公のアドバイスですね。
しかし人類が滅亡してしまったら、作品を見てくれる人はいなくなります。
それでも、”気持ち“は1000年残るかもと主人公は言っていました。
滅亡するのに、気持ちは残る。
アドバイスのようで、皮肉のような...。
矛盾しているようで、していないような...。
どちらにせよ、もう”作品たち“には関係ないんですけどね。
MV考察
前置き
ということでMVの考察ですが、
今回も他サイトさんを参考にさせて頂いております。恐縮...。
僕よりずっといよわファンの方で、もうすごいんですよ、考察。
僕の足りない頭じゃ、こんな考察むりですよぉ...。
参考にさせて頂いたサイト↓
【本質】1000年生きてるを考察する【イヨッワ・コード】 - 堂々堂~純セメスのブロマガ
MV考察に至ったわけ
発端は、いよわさんのTwitterによるツイートですね。
このツイートされている絵文字、どこかで見ませんでしたか?
楽曲サビの部分、MVで出てきたいろんな奴ら。
さかな、信号機、タコ足、ボール、車。
これらがMVを読み解く鍵となります。
いよわさんがリスペクトするボカロ曲
さかな、信号機、タコ足、ボール、車。
これらは全て、いよわさんがリスペクトするボカロ曲を表しています。
1つひとつ順番に見ていきましょう。
1.さかな
映っている魚はシーラカンス。
シーラカンスは深海魚。
ということで...。
しゃべる帽子「深海魚」
https://www.youtube.com/watch?v=d4l4nmbAOfc
2.信号機
この信号機、左右が逆なんですよね。
「左利きの直し方も」っていう歌詞と関係が...?
信号機といったら有名なあの曲ですよね。
じん(自然の敵P) 「カゲロウデイズ」
https://www.youtube.com/watch?v=EMGyiiTC7sg
3.タコ足
どうやらタコは、自分の足を自食することがあるそうな。
お腹が空いたから食べる説や、閉じ込められたり傷つけられると、
ヒステリーを起こして切り離しちゃう説があるようです。
いずれにせよ、また生えてくるらしいですけどね。
柊キライ「オートファジー」
https://www.youtube.com/watch?v=iBFa98VMh2A
4.ボール
これに関しては、全然自分で気づけませんでした...。
”2つ“の”同じ色“のボールが、”交互に飛び跳ねてる“らしいですよ。
youまん「タイニーバニー」
https://www.youtube.com/watch?v=ACCQTOVEKt0
5.車
僕はF1とかも好きですね。(どうでもいい)
栗山夕璃/Van de shop 「ディジーディジー」
https://www.youtube.com/watch?v=5iymwRXrkZA
真意
これらはラスサビで、標本だったり、劣化してしまったりします。
そこが問題なんです。
なんで、自分がリスペクトするボカロ曲をそうしてしまうのか。
恐らく、いよわさんはこう言いたいんだと思います。
「ボカロは1000年残らない」
...けれども、
「その想いは何らかの形で、1000年後まで受け継がれてく」
額縁の中のお姫様は、おそらく「かぐや姫」。
もしくは「シンデレラ」(の元ネタ)とかでしょう。
”ボカロ“というコンテンツは、それらに比べればとてもちっぽけ。
とても1000年残るようなものじゃない。
それでも”想い“は残り続ける。
最後、主人公のお姫様が言ったように、
「あなたの気持ちが1000年生きられるかもしれない」のです。
かぐや姫やシンデレラは、1000年の時を生きるもの。
あまりにも長い歴史を経て、そうなりました。
逆にボカロはスポイルなもの。
いつか跡形もなく消え去ってしまうかもしれない。
それでも創った者の”想い“は不変であることには変わらない。
”想い“だけは、作品を置き去りにして一生残り続ける。
MVの最後ではお姫様でさえいなくなってしまったので、
1000年残り続けたその先で、かぐや姫などの大作も
いつか無くなってしまうのかもしれませんね。
最後に残った”額縁”が“想い”を表してるのかもしれません。
“想い”のみが不変なのです。
小ネタ
この曲に使われている、ちょっとしたことです。
意識して聴いてみると、より楽しいかも?
①1番後のメロディが、クラシック曲「展覧会の絵」のオマージュ。
②意図してか分からないが、曲時間が3:14。(円周率。“無限に続く”の意味?)
③1:18ごろに出てくる、右下のいよわさんの伸び縮みがかわいい。
まとめ
いよわさん楽曲、「1000年生きてる」を解説&考察してみました。
いやぁー、奥が深い。
掘り下げれば下げるほど、とんでもない曲だとわかりますよ。
何がヤバいかって、いよわさんはこの曲を「ボカコレ」で出したことです。
「ボカロは1000年残らない」っていう思いを、「ボカコレ」で、ですよ。
もう大変です。(語彙力)
皆さんもぜひ、今一度この曲を聴いてみてくださいね。
それでは、お付き合いありがとうございました。