どもども~、いよわ中毒者で~す。
今日も今日とていよわさん楽曲考察をば...。
今回は ”禁忌シリーズ” のひとつめ、
「わたしは禁忌」を考察してみました!
注意
僕個人の解釈、都合のいい捉え方です。
Nice to meet you!!
この曲のテーマは...?
今回の曲、「わたしは禁忌」。
なんだかとても物騒なタイトルですが...。
この曲のテーマはズバリ ”愛” 。
それもポメラニアンの瞳みたいに澄み渡った ”純愛” です。
(ポメラニアンは関係ないです)
例に漏れず、主人公はサムネの女の子。
ではこの女の子と ”愛” に一体何の関係があるのか。
わたしは ”禁忌” とは一体どういう意味なのか。
目をかっぽじって見てくださいね。
1番の歌詞
太陽が落ちてくりゃいいな あまりにも寒いから
暗がりの奥は歩けない決まり
あまりにも寒い...。
それも「太陽落ちてこい」と思ってしまうほどに...。
本当にめちゃめちゃ寒いんでしょうね...。
でもこの女の子は耐えています。
「暗がりの奥は歩けない」
女の子はそう言っています。
そういう「決まり」だと。
一体何故なんでしょうか...。
行きたい場所だって多いが あまりにも寒いから
この街の外には出れない決まりなの
行きたい場所が多い、でも街の外には出られない。
それは何故か...あまりにも寒いから。
自分のしたいことが出来ないって結構つらそうですよね。
でもこの女の子は耐えています。
そして、街の外に出られないのも「決まり」だと言っています。
一体全体なんの決まりだって言うんでしょうか。
可哀想だ! 可愛い女の子が!
今日もあくびを咀嚼して
涙の乾いた塩味の道を歩いているわ
決して近道しないように
連れて行かれんぞ
さて、この女の子。
タイトルで 「わたしは禁忌」だと言っているので...。
名前は ”禁忌ちゃん” でどうでしょう。
禁忌ちゃん、街を出られなくて暇なのかあくびを咀嚼してます。
そしてそのあとに続くのは、何やら物騒な警告。
「決して近道しないように」
「連れて行かれんぞ」と。
あいつらはいつでもそこらで待ってんだ!
「俺らの仲間になろうぜ」って
何に連れていかれるのか。
それは禁忌ちゃんが言うところの「あいつら」。
それはいつでもそこらで待ってて、メンバー勧誘してくるそうな。
ちょっと可愛いですね。
叫ぶ言葉「オマエだけズルい代われ代われ代われ代われ」
言うには「私は禁忌に触れた」って
この「あいつら」ですが、
MVを見るに何だか幽霊とか怪異とかそういう類っぽいんですよね。
見た目は...海坊主みたいな...。
そんな魑魅魍魎が禁忌ちゃんに叫びます。
「オマエだけズルい」「代われ」と。
そして言うには、
禁忌ちゃんは 「禁忌に触れた」 と。
でもさ! そこは動けないほど冷たいだろ
ざまあみろよ! そこから先は踏めないだろ
この日常は渡さないわ
そんな怪異たちに禁忌ちゃんもすかさず反論。
「そこは動けないほど冷たいだろ」
「そこから先は踏めないだろ」
前のほうで禁忌ちゃんも寒がっている感じでしたが...。
この怪異たちも寒さを感じているのでしょうか。
そして 「この日常は渡さない」。
くぅ~かっけぇ~!
見るに、禁忌ちゃんと怪異たちは真っ向から対立してるみたいです。
怪異たちは禁忌ちゃんの ”日常” を奪おうと。
禁忌ちゃんはそれを真正面から跳ね除けようと。
この二者には並々ならぬ関係を感じますね...。
禁忌ちゃんとは一体何者なのでしょうか。
2番の歌詞
月が砕け散りゃいいな
鉛色の窓には私の姿は映らない決まり
「月が砕け散りゃいいな」
”月” と ”幽霊” の関係にはいろいろな言い伝えがあります。
日本では太陽や月を神様と見做す的なところがあったので、
月が出ていない新月は魑魅魍魎が出やすいとも言われていました。
「鉛色の窓には私の姿は映らない」
何か反射するものには幽霊の姿が映らない...。
なんて話、どこかで聞いたことないでしょうか。
鏡やガラスや水溜まり。
そういったものに幽霊は姿を投影しない。
いえ、投影 ”できない” のでしょうか。
そういう「決まり」だから。
あなたの近くだけが暖かいままなのは
まだ私を忘れていない証なの
そして出てきた「あなた」。
禁忌ちゃんはこの男の人の後ろを微笑んで ”付いて” 行ってます。
羨ましい~。
さて、この女の子。
いわゆる禁忌ちゃんですが、彼女は一体何者なのでしょう。
寒さを感じて、この街に縛られ、変な幽霊と敵対し...。
あまつさえ窓には映らない、そういう「決まり」。
ぶっちゃけてしまえば、恐らく...。
禁忌ちゃんも ”幽霊” なのだと思います。
そしてここで出てきた男の人は、禁忌ちゃんの元恋人。
禁忌ちゃんはこの人に付いて行ってる...いや、憑いて行ってるのでしょう。
「あなたの近くが暖かいままなのは」
「まだ私を忘れていない証なの」
この男の人は禁忌ちゃんと死別してしまったのでしょう。
ずっと禁忌ちゃんを忘れられないでいる。
そしてそのおかげで禁忌ちゃんは ”暖かさ” を感じられています。
今日も痛みをシカトして
涙の乾いた塩味の街で暮らしているわ
決して触れてしまわぬように
連れて行っちまうぞ
禁忌ちゃんは今日も出られない街で暮らします。
元恋人に憑いて行きながら。
でも決して触れてしまわぬように。
自分の愛する人を連れて行ってしまわないように。
だけどあなたがそんな顔で泣くから
「だけどあなたがそんな顔で泣くから」
大切な人を亡くしてしまった。
愛する人に置いていかれてしまった。
そんな辛いこと、簡単に立ち直れるわけがありません。
男の人は泣いてしまった。
禁忌ちゃんを喪った悲しみに苛まれて。
そして禁忌ちゃんはそれを憐れに思うのです。
”元気を出して” ”立ち直って” と声をかけたくなるのです。
そして ”触れてあげたい” と思ってしまうのです。
声が鳴ってんだ
「お前の仲間にしようぜ」って
叫ぶ言葉「ガマンは無理だろ?触れ触れ触れ触れ」
言うには「私は禁忌そのものだ」って
そんな禁忌ちゃんの弱みを見逃す怪異たちではありません。
「仲間にしてしまえ」「触ってしまえ」
そうやって禁忌ちゃんに語りかける...否、叫びかけます。
なんて外道...。
そして怪異たちは言います。
禁忌ちゃんは 「禁忌そのもの」だと。
彼女が愛する人に触れれば、彼も同じ幽霊になってしまうのです。
でもさ、そこは惜しいほどに暖かいだろ
あなただけは守らなくちゃ意味がないだろ
こんな寒さが何だってんだよ!
でもそこは暖かいのです。
寒さばかりの禁忌ちゃんには惜しいほどに。
でもそれは ”彼” がいてこその ”暖かさ” 。
それだけは守らなくては、意味がないのです。
ラスサビ
幽霊が幸せの中に居ようなんて
馬鹿だ 馬鹿だ? だとしたら何だ黙れ黙れ黙れ黙れ!
「幽霊が幸せの中に居ようなんて」
禁忌ちゃんはきっと彼と幸せに暮らしていたのです。
でも彼女は何らかの形で死んでしまった。
だから幽霊になっても彼の近くで暮らそうと決めたのでしょう。
自分の思う幸せの中に居ようと決めた。
だからそういう「決まり」なのでしょう。
街から出ない。
窓に映らない。
それは彼女が幽霊になってなお、
彼の近くに居ようと決めたからなのです。
言うには「私は禁忌に狂れた」って
でもさ、ここは 動けないほど冷たいから
どうか ここで私に会うのはやめてほしい
あぁ、寒いな。
怪異たちが言うには、
禁忌ちゃんは 「禁忌に狂れた」と。
”禁忌” それ自体になってしまった彼女は切に願うのです。
「ここは動けないほど冷たいから」
「ここで私に会うのはやめてほしい」
そうして彼女という ”禁忌” は怪異たちに吞み込まれていく。
彼を自ら禁忌に染めてしまわないように。
禁忌ちゃんはラスト、MVで一瞬だけこう言います。
「よかった。」
この言葉にどれだけの想いが詰め込まれてるのか...。
切ない...。悲しい...。
許さんぞ...魑魅魍魎の分際で...。
海坊主みたいな顔しやがって...このハゲ...。(突然の暴言)
関連楽曲
この「わたしは禁忌」ですが、関連曲があってですね...。
それが同じいよわ楽曲の 「黄金数」という曲。
時系列としては「わたしは禁忌」より前のお話なんですよね。
この「黄金数」では禁忌ちゃんの躍動を見ることができます。
超おススメですよ~。
ていうか禁忌ちゃんってすごいアグレッシブですよね...。
最後なんか怪異たちに噛みついちゃってましたもんね...。
怪異たちは一体何者なのか
散々禁忌ちゃんを酷い目見させてきた怪異たち。
ですがこの怪異たちは一体何者なのでしょうか。
...先ほども言いましたが、この曲。
同じいよわさんの曲の「黄金数」と関連してるんです。
それも結構密接に。密っっっっっ接に。
なのでこの考察記事、まだ終わりません。
シリーズものとして三部構成にします。
そして最後にこの ”怪異たち” の正体を考察しましょう。
ぜひ楽しみにしててください。
まとめ...?
いよわさん楽曲「わたしは禁忌」。
どうだったでしょうか。
最近はハッピーエンドばっかだったですから...。
うっ...心が...。
さて。
禁忌シリーズ考察記事はこれにてひとつ幕引きです。
次は 「黄金数」。
どんなお話なのか、楽しみにしていてくださいね!
禁忌シリーズ 次の考察記事↓
乞うご期待!!
いよわ 「わたしは禁忌」を聴く↓
わたしは禁忌(I am taboo) / 初音ミク・flower - YouTube