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    いよわさん楽曲、ついぞ8つ目!

【解説】いよわ楽曲、
「くろうばあないと」について考察してみる

やぁ~やぁ~、皆さん!
もう後には引けない人です!
今回は、いよわさん楽曲「くろうばあないと」をやってきます!
どうぞごゆるりと、お付き合いのほど~。

   

注意

①・・・僕個人の解釈、都合のいい捉え方です!(定型文)
      解釈違いもあるかもだけど、ひとつの考え方として見てね!
②・・・なんかよくわかんないとこ多かったです!
      いつものことだね!(おい)

   

    

「くろうばあないと」の考察の仕方

今回の曲「くろうばあないと」。
この曲も歌詞を順に追っていく方式で考察してくんですが...。
今回はちょっとワケありでして...。
この曲、歌詞見ただけじゃ何が起こってるのか全く分からんのです。

じゃあ何を見ればわかるんですか、と。
最早お家芸、毎度の如くMVですね。
というかMVを見ないと分かんない、
何があったのか掴むことが出来ないと断言できる程です。

でも弊考察記事では、毎度のごとく歌詞から入っていきます。
MVの件も後から順番に紐といていくので、お楽しみにしててください。

       

今回の曲のテーマ

この楽曲テーマ。
すなわち、「くろうばあないと」のコンセプトですね。
皆さん、クローバーの花言葉を知ってますか?
クローバー、正式名称はシロツメクサですが...。
一見草にしか見えないこれにも、花言葉があるんです。

クローバーの花言葉は、
「約束」、「幸運」、「私を思って」、「私のものになって」。
そして「復讐」です。

「くろうばあないと」。
意味合い的にいくと、「復讐の騎士」ですかね。
いやはや物騒な。
でもこの花言葉、後々重要になってきますので覚えててくださいね。

ということで、今回の曲のテーマは「復讐」...?
いや、それもちょっと違うような...。
てなわけで色んな事を踏まえつつ、考察に入っていきましょう。

            

    

1番の歌詞

生まれ落ちたあの日から 
炭素になるその日まで 
運命な気がするから

「生まれ落ちたあの日から 炭素になるその日まで」
すなわち、自分が生まれてから死ぬまでっていうことですかね。
運命な気がするのは何故でしょう。
いったい何に運命を感じてるんでしょうか。

    

お花畑の果てから 
追いかけてくるものから 
逃げ切りたいと思うの

「お花畑」ですか...。
一番に思い浮かぶのは、人間の ”今際の際” ですかね。
ほら、人間って死ぬ間際に三途の川とかお花畑とか見えるって言うじゃないですか。
それか「お花畑の果て」と言っているので、その先の天国とかかもしれません。

じゃあ、そこから「追いかけてくるもの」って何ですかね...。
幽霊的な...? 悪霊に憑かれてるみたいな...?
怨念がおんねんって感じ...?(は?)

そして主人公は、それから「逃げ切りたいと思う」そうです。
そりゃそうですよね。
勝手に幽霊とかに憑き纏われたら、こっちはたまったもんじゃありません。
...まぁ、”勝手に” だったらですけど。

   

テストが近いの 真面目でいたいの
一蓮托生よ 私たち

今回の主人公は、MVに出てる眼鏡の緑髪系美少女ちゃん。
名前は...そうですねぇ...。
”クローバー” だから、”四葉ちゃん” でどうでしょう。 

そんな四葉ちゃん、
「テストが近い」「真面目でいたい」とか言ってますね。
テストだったり勉強だったりが難しいんですかね。
まぁ、気持ちはわからんでもない。(謎の上から目線)

「一蓮托生」とは、その物事に関わった様々な人が、
その結果の良し悪しに関わらず行動・運命を共にすること。
いわゆる、運命共同体ってやつですね。

例えば、彼女の友達も同じ状況なんでしょうか。
一緒に勉強してたり、同じくらいに真面目だったり。
そんな感じのことを「一蓮托生」って揶揄ってるんですかね。
確かに、仲のいい友達にテスト関連で裏切られたらショックですしね。
ほら、勉強してないって言う癖にめちゃくちゃテストいい奴みたいな。
ムカつきますよね。一蓮托生にしてやりたいです。(?)

ともかく確かに四葉ちゃん。
眼鏡効果か、どこか ”真面目そうに見える” んですよね~。
”優等生だったりする” のかな~。

   

悪くなんかないよ 事故みたいなものだよ
一連托生よ 私たち

「悪くなんかない」「事故みたいなもの」
...何だか必死に 言い訳 弁解してますね。

何が ”悪くなんかない” んでしょうかね。
わざとじゃない、”事故みたいなもの” とも言ってますね。
果たして何のことを言ってるんでしょうか。

こんなに ”良い子” な四葉ちゃんが言うくらいです。
何か大変なことでもあったんでしょうかね。

     

毒を食らわば皿まで 
欲を食らわば身体まで
罪を食らわば人まで 
愛を食らわば墓場まで

「毒を食らわば皿まで」。
これはことわざですね。

例えば今、何か料理を食べているとして。
ふとその料理に、毒が盛られていると気づいたら...。
皆さんはどうしますかね?
必死に吐き出して、死なないように抵抗するか...。
毒を盛った相手を見つけ出そうとするか...。

でも、もう食べてしまってるんですよ。
吐き出そうにも上手く吐き出せないと思いますし...。
となれば、近いうちに死んでしまうことが確定したわけです。
じゃあ、どうすればいいのか。
そう。
成す術がないのなら、じゃあもういっその事、お皿も食べてしまえば良いんです。
それがこのことわざ。
なかなかクレイジーですよね。

              

私だけのくろうばあないとさま
私を守って。守って。守って。

「毒を食らわば皿まで」。
じゃあそれはどういう意味なの? と言いますと...。
毒を既に食べてしまったように、もう起こってしまった事はしょうがないんです。
そしてそれって、犯罪にも同じことが言えませんか?
犯罪の中でも...特に、”殺人” とか。

          

毒を食らわば皿まで 
欲を食らわば身体まで
罪を食らわば人まで 
愛を食らわば墓場まで

人を殺してしまった。
それはもう、しょうがないことなんですよね。
だって死んだ人はもう戻ってきませんし...。

じゃあ人を殺してしまった後、自分に出来ることは何でしょうか。
誰かに打ち明ける?
警察に自首する?
...そうじゃないんです。

「毒を食らわば皿まで」。
思い切って禁忌を破ってしまったのなら。
もはやそこに良し悪しもなく、徹底的に、最後までしてやるべきなんです。

   

私だけのくろうばあないとさま
私を守って。守って。守って。

「テストが近いの」
そうですよね。
学生なんだから、テストを受けて成績をもらわないといけません。

「真面目でいたいの」
そうですよね。
そんなことがバレたら、真面目どころではありません。

「悪くなんかないよ」
そうですよね。
然るべき理由があったんですから、こっちに非なんかないはずです。

「事故みたいなものだよ」
そうですよね。
然るべき理由があったんですから、わざとになんかならないないはずですよね。

ねぇ?
四葉ちゃん。

               

  

一体何が起こったのか

状況の整理

いままで散々、四葉ちゃんが優等生とかなんとか言ってきましたが...。
文章中にあった不自然な言い回しに気づきましたでしょうか。
察しの良い人は分かったかと思いますが...。

”一体何が起こったのか”
結論から言うと...。
...四葉ちゃんは人を殺しているんです。

ここで一旦、登場人物を整理してみましょう。
今回登場するのは、四葉ちゃんを含めた5人の人達。
上記したように四葉ちゃんは人を殺しているんです。
ただし、”一人だけで” では無いのですが。

登場人物5人のうち、四葉ちゃんを含めた4人組。
この4人組が今回の殺人の犯行グループです。
「一蓮托生」とは勉学で苦楽を共にする友達ではなく、
まさに「殺人の共犯者」だったわけです。

       

では、登場人物のあと一人は誰なのか。
これも結論から言うとですね...。
この最後の一人は、”四葉ちゃんのストーカー” です。

こんないたいけな少女にストーカーなんて! と、はやる気持ちを抑えて...。
まぁ、いたいけかどうかも議論の余地がありそうですが...。
ともかく、今回の曲は主だってこの5人の中心で進んでいきます。

       

四葉ちゃんの日記

一番最初にも言いましたが、この曲で大切になるのはMVです。
注意深く見ている人は分かったかもしれませんが...。
この曲、サビに入る前のちょっとの間でMVに文字の羅列が映るんです。
一時停止すれば確実に見ることができるのですが...。

じゃあこの文字の羅列は何かというと。
完全に ”日記” なんですよね。
それも恐らく、四葉ちゃんが書いたであろうものです。

それが何なの?っていう話なんですが...。
この日記、一瞬で流れるにしてはめちゃめちゃ重要な事が書いてあるんです。
今まで何があったの?っていうことが、四葉ちゃん視点でハッキリと。

曲中一番の中にある日記は全部で4つ。
わかんない、読めないとこは□にさせてもらいましたが...。
意図的に塗りつぶされていたり、消されていたりする所もありましたよ...。

    

日記① 
九月二十日(火)

私たちはもしかすると取り返しのつかない
ことをしてしまったのかもしれない。●●●
からのLINEが怖くて開けない。たぶんあの
子の性格上全部うちあけて楽になりたい
とかそういうことを□々と送ってきているの
だろう。嫌だ。みんな嫌なはずなのに。
少し頭を冷やさなきゃだめかも。明日も時
間をずらして登校しなきゃいけないんだから。
今はこんな日記を書いている場合じゃない。

MVの中では一番新しい、九月二十日の日記です。
●●●からの~と記述があるところから、殺人が共犯であることが確定しましたね。
でも四葉ちゃんと共犯者の子の間では、
正直に言って楽になるか、犯行を隠し通すかで考えが割れているようです。
この子たち、これからどうなってしまうのか...。
まずなんで人殺しなんてしてしまったのだろうか...。

           

日記②
十月二十五日(日)

●●●はかなり精神的に参ってしまったら
しい。最近はやたら挙動もおかしい。
このままじゃだめだ。●●と●●にも相談
してみたけれど二人ともまるで心ここにあら
ずという感じでまるでダメ。
何か方法を考えないと。
この生活を何としても守らなくては。

一つ目の日記から約一か月が過ぎた頃。
四葉ちゃんと共犯者の子、その4人全員が揃いましたね。
そして四葉ちゃん以外の全員は、確実に精神をすり減らしてしまいました。
そりゃ人を殺したんですからね...。

             

日記③
十一月一日(日)

買い物先にあいつがいた。
もう本当にカンベンしてほしい。あいつはず
っとつきまとってくる。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□私にはどうにも
できなかった。でもあいつは私を恨むんじゃ
なくて愛を向けてきている。怖い。
●●●はしきりに自首したがっている。
もうだめかもしれない。止めないと。

重要人物ラスト一人、四葉ちゃんのストーカーの登場です。
どうやら四葉ちゃんは、この人に過去何かをやってしまったようですが...。
その部分は意図的に消されてしまっていました。
でもストーカー云々には、何らかの ”きっかけ” があった事が分かりました。
うーむ、何だかキナ臭くなってきましたよ...。

        

ここまでのストーリーはこうです。

・四葉ちゃんをはじめとした4人の犯行グループは、何らかのきっかけで誰かを殺してしまった。
・四葉ちゃんはそれを「仕方のないこと」だと冷淡かつ完全に割り切っている。
・しかし他の3人は、”人を殺した” という事実に精神をすり減らしている。
・プラスで四葉ちゃんには、かねてより確執のあるストーカーがいる。
・絶対に捕まりたくない四葉ちゃんは、これらの対応に手を焼いている。

簡単にこんな感じですかね。

四葉ちゃんと共犯者たちの間で深まる溝。
その中で彼女は、自らの犯した罪がバレないようにと躍起になっています。
ちゃんと罪だと認識しているかも怪しいですが...。

なんとか、今の日常をこのまま保つ方法は無いのか。
考えて考えて...。
考えた末に彼女は、ひとつ思いつくのです。

           

日記④
十一月二日(月)

ひとつ
案を思いついた。

           

これなら大丈夫!
ぜったいにバレない。●●と●●に
話をしよう。きっとわかってくれる。
私たちは日常を失わない。
多少の犠牲はしかたない。

         

         

2番の歌詞

すこし小さくなった炭素のかたまりが
誓いな気がするから。

「すこし小さくなった炭素のかたまり」。
言い換えると、”殺してから時間の経った死体” ですかね。
そんな死体が、「誓い」な気がするんです。

絶対に逃げ切らなければならない。
絶対に日常を失うことはできない。
ここまで来たのなら、最後まで、徹底的に。
人を殺してしまった四葉ちゃんと他3人。
他3人は分かりませんが...。
少なくとも四葉ちゃんには、そんな気がしているのかもしれません。

   

お花畑の下からかすかに香るものから逃げ切りたいと思うよ
皆もそうでしょ?

お花畑からかすかに香る、日常を壊す魔の手。
そこから逃げ切りたい。
変わらない日常を、変わらずに過ごしていたい。
人を殺しておいて、なんておこがましいんだと思いますが...。

何か悪い事をしてしまえば、本能的に隠そうとしてしまう。
見れば世界も、そんな犯罪で満ち溢れているような気がします。
「皆もそうでしょ?」
四葉ちゃんが自分を正当化するために言った台詞なんでしょうが...。
もしかしたら、あながち間違ってないのかもしれません。
まぁだからって、殺人を正当化する気にはなりませんけどね...。

   

毒を食らわば皿まで 
欲を食らわば身体まで
罪を食らわば人まで 
愛を食らわば墓場まで

   

ーたすけてください

日記⑤

あと私のやることは

味方をする。
べったり近づく。
見せつける。

これだけでうまくいく。
きっと

              

私だけのくろうばあないとさま
早く手を取って。焦って。焦って。

四葉ちゃんが思いついた妙案。
それは...ストーカーに助けを求めること。
...否、ストーカーを利用することです。

どんな風に利用したのか、詳しいことは分かりませんが...。
ストーカーに助けを乞う風を装って、近づいたのでしょう。
「味方をする」
「べったり近づく」
「見せつける」
ストーカーの、自分への異常な愛情。
それを使って色仕掛け、利用するため急接近した...。

四葉ちゃん、目的のために手段を選ばないタイプでしょうか...。
もしかして、なんかとってもヤバい奴...?(気づくのが遅い)

そして...。

       

毒を食らわば皿まで 
欲を食らわば身体まで
罪を食らわば人まで 
愛を食らわば墓場まで
むかえにきてくろうばあないとさま
私を守って。

嗚呼、よくできました!

          

        

日記⑥
十二月二十日(金)

あなたは私の思うように動いてくれたね。正
直言うとここまでうまくいくとは思わなかっ
たよ。

ありがとう。あなたの復讐はわたしの役に
立ってくれたよ。残念ながらあなたと私は一
生結ばれないんだけどね。
なんだかミステリー小説みたい。こんなに
うまくいくんだぁ。文学だね。

さよなら!

        

一番最初の日記から三ヶ月後。
どうやら四葉ちゃんの計画は、上手くいったようです。
ストーカーさんは結局、四葉ちゃんに利用されてしまった...。
この人もどうやら、「復讐」でストーカーをしていたようですが...。
それすらも叶わないと、四葉ちゃんに散々煽られてしまっています。

「まるでミステリー小説みたい」...。
「文学だね」...。
...。
本当に人を殺したのでしょうか、この女の子は...。
少なくとも2人。
少なくとも2人の人間の人生を狂わしているわけなんです。
どんな理由があろうと。
どんな状況であろうと。
それを「ミステリー小説」と。
それを「文学」と。
...四葉ちゃんは、バケモノか何かなんでしょうか...。

       

     

ラスサビ

人のために人を殺すも
身替わりの身替わりになるのも
文学ですね。文学ですね。

「人のために人を殺す」。
自分、あるいは共犯者たちのために誰かを殺す。
誰かのために誰かを傷つける。
こう言えば聞こえは良いかもしれませんけど...。
でも四葉ちゃんたちがやったのは、れっきとした殺人。
たとえどんな真相があろうと、人を殺した事実は変わらないはずです。

「身替わりの身替わり」。
「身替わり」は恐らく、ストーカーのことを指しているのだと思います。
具体的に、四葉ちゃんがどうやって罪から逃れられたのか不明ですが...。
考えうる限りだと、ストーカーに罪をなすりつけただとか、
とにかく自分の都合の良いようにストーカーを利用した。

これこそまさに、「くろうばあないと」。
四葉ちゃんに確執のある「”復讐”の騎士」であり、
最後は四葉ちゃんを護る盾にされる「”四葉”ちゃんの騎士」。

...何だか本当にヤバい子ですね、四葉ちゃん。
邪悪を通り越した、恐ろしいエゴイスト。
こんな子が文学なんて語ってもいいのでしょうか...?

          

四つ折りの紙越しの表紙
先の無いページが透けるのも
文学ですね。文学ですね。

「四つ折りの紙」と言ったら、封筒に入れる時のアレですが...。
「先の無いページ」という所から、何かのノートのことを言ってるんでしょうか。
ノートと言ったら、四葉ちゃんが使っていたあの日記のこともありますが...。

”先の無いページが透けて、表紙が見えてしまっている”
つまり、ノートを最後まで使い切ったということでしょうかね。
もしこのノートが四葉ちゃんの日記なら...。
ノート1冊分の日記ですら、四葉ちゃんには「文学」ということです。

人を殺すことも、ノートを使い切ることも。
四葉ちゃんにとっては、どちらも等しく「文学」。
殺人もノート1冊使い切ることも同じという事でしょうか...。
ひぇぇ...。

         

流されて生きてきた私
ここで逃げる権利を得るのも
文学ですね。文学ですね。

今まで流されて生きてきた四葉ちゃん。
でもだからって、逃げる権利を得られるわけではない...はず。
何だか、自分が捕まらないのはさも当然、みたいな雰囲気だしてますね...。
そうして最後は、全て「文学」だと片付けてしまう。

四葉ちゃんの罪は、文学のせいには出来ません。
というか人を殺した時点で、なんのせいにも出来ないでしょう。
当たり前です。

それでも四葉ちゃんは言い訳し続ける。
”誰かのためだったから”
”今までが不遇だったから”
自分で犯した罪を、自分のせいだと絶対に認めないんです。
そうして最後は、「文学だなぁ」と殺人を美化してしまう始末。
そもそも、流されて生きてきたかも相当怪しいですけどね。
なんなら現在進行形で、他人の人生を放り流しちゃってるんですけどね。

         

渡り切れやしない赤信号
青になる前に踏みこむのも
文学ですね。文学ですね。

まだ赤信号の横断歩道を、フライングしちゃうっていう事でしょうか。
皆さんも経験がありませんか?
車や自転車が、青になる前に既に出発し始めちゃってるみたいな。
そういう光景、目にしたことがある人もいるのでは?

ダメですよね。
なんたって危ないから。
でも、やってる人はたくさんいます。
僕もそういう光景、たくさん見ますしね。

では、何が言いたいのかというと。
罪の大きさが大きい小さい関係なく。
たくさんの人が赤信号をフライングするみたいに。
「仕方ない」って言って罪を犯している人は、案外たくさんいるということです。

だけど、四葉ちゃんがたまたま殺人だっただけで。
多くの人がたまたま、信号機をフライングするだけだっただけで。
適当な理由つけて、都合のいい言い訳を言って、
そうやって罪を犯している人はたくさんいるんです。
たくさんいるんだから、四葉ちゃんがやってもいいでしょ?
多分、四葉ちゃんはそういうことを言いたいんだと思います。

勿論、そんなわけありません。
沢山の人が罪を犯してるからって、それは人を殺していい理由にはなりません。
でもじゃあ、自分はどうなんでしょう。
これを書いてる僕だって、「仕方ない」で犯した罪がきっとたくさんあるかも。

僕だってたくさん罪を犯しているのに。
最後は「仕方ない」で片付けてしまっているのに。
なのに、四葉ちゃんを責める権利はあるのか。
もちろん殺人なんてしたことないですけど...。
でも自分のことを棚に上げて、四葉ちゃんを責め立てて良いのでしょうか。

四葉ちゃんの「文学ですね」理論。
人間全員が持っている、案外当たり前な考え方なのかもしれません。
あなたはどうですか。
「文学」だと、そう感じますか?

    

   

ラスト

テストが近いの 真面目でいたいの
一蓮托生よ 私たち

「テストが近いの」
そうですよね。
学生なんだから、テストを受けて成績をもらわないといけません。

「真面目でいたいの」
そうですよね。
そんなことがバレたら、真面目どころではありません。

   

悪くなんかないよ 事故みたいなものだよ
一連托生よ 私たち

「悪くなんかないよ」
そうですよね。
然るべき理由があったんですから、こっちに非なんかないはずです。

「事故みたいなものだよ」
そうですよね。
然るべき理由があったんですから、わざとになんかならないないはずですよね。

ねぇ。
そうですよね。
四葉ちゃん。

            

   

MVのクローバー

何というか、今回のMVってめっちゃ動きますよね。(小並感)
特に目立つのが画面中央のクローバー。
アレのせいでMVが見にくいったらありゃしませんが...。
実はあの ”動き” にも秘密がある説があるんです。

まずそもそも。
今回のMVは、ほぼ全てストーカー目線で描かれています。
一番最後らへんとかは特に顕著だったのではないでしょうか。

では、画面中央に鎮座するクローバーの動き。
この動きが何かといいますと...。
これは恐らく、”ストーカーの心臓の動き” を表しているのだと思います。

例えば、サビ前まではゆっくり動いていたクローバーも、
サビになると急に早く動き始めたり。
二番のサビでは、四葉ちゃんに壁ドンした際に、
クローバーの動きが一段階早くなっていました。

そして最後は、ゆっくりと止まってしまう。
四葉ちゃんが手に持っていたナイフで何かを刺したような描写もあったので、
恐らくこのストーカーさんも刺されてしまったのでしょう。
クローバーが止まるということは、心臓が止まるということ。
結局、利用されるだけ利用されて、殺されてしまったんでしょうね。

       

      

分からないところ

①なぜ四葉ちゃんたち4人は、人を殺してしまったのか。

この物語が始まった最大の原因。
そして、この曲史上最大の謎です。
結局これは最後まで明かされず仕舞いでした。

弊考察記事が、何か見落としている可能性もありますが...。
逆に、”明かさない理由” みたいなのがある可能性も...。
うーむ。わからない。
明かす必要がないのか、はたまた意図的に明かさないのか...。
気になるぅ~。

         

②ストーカーが「復讐」を始めた理由。

この曲の主人公、四葉ちゃんにはストーカーがいました。
けれどこの人。
何かしら ”きっかけ” があってストーカーしていることが分かっています。

出典元の四葉ちゃんの日記を見ると、
元々の原因は四葉ちゃんにあったっぽいことが書かれてますが...。
あいにく部分的に消されていて、読めなくなっちゃってるんですよね。

この人はかつて、四葉ちゃんに何かしらされてしまった。
その復讐として彼は、四葉ちゃんのストーカーとなった。
憎しみを向ける復讐ではなく、愛情を向ける復讐。
この「復讐」というのも四葉ちゃんが勝手に言ってるだけで、
本人が本当はどう思っていたのか分からないんですが...。
でも、もう死んじゃいましたからね...。

             

           

まとめ

ということで、どうでしたでしょうか。
今回は、いよわさん楽曲「くろうばあないと」を解説・考察しました。
いや~、ヤバい曲でしたね。(他人事)
いよわさんの曲の中でも、何というか...。
違うベクトルでヤバい奴の話だった気がします。

僕、この曲大好きなんですよ。
なんか、良くも悪くも「人間」を表しているような気がして。
上の方でも書いたんですけど、
「仕方ない」って言って罪を犯してる人って沢山いるんですよね。
今回の四葉ちゃんと、全人類も持つ「仕方ない」の感覚。
極論してしまえば、四葉ちゃんも全人類もいっしょっていうことです。

人間の根底、奥深くにある防衛本能。
それを歌った曲なのかなと、思ったり思わなかったりしました。
まぁ...なんていうか。
四葉ちゃんは行き過ぎですけどね...。
四葉ちゃん、捕まってね。

        

       

   

2023/10/14