ハロー!エブリワン!
今日も今日とていよわ曲!(重症)
今回は、いよわさんの楽曲「ももいろの鍵」について解説します!
注意
僕個人の解釈、都合のいい捉え方です!
アンダスタン?オッケー?
ベリーグッド!
レッツゴー!
(ついに注意欄に注意を書くことをやめてしまったAyt)
この曲のテーマは...?
今回の楽曲「ももいろの鍵」。
テーマはズバリ、「将来の夢」みたいな感じだと思います。
詳しいことは順を追って説明しますが...。
ほら、皆さんにもありませんか。将来の夢。
子供のみならず大人も、様々な人が持っているものでしょう。
でもやっぱり、未来のことを考えるには不安がつきものです。
この曲は、そういった ”未来に対する不安” を描いた曲です。
曲を通して人生が垣間見える...。
それは一体、誰のどんな人生なのか。
お楽しみにしといてくださいね...。
1番の歌詞
泣いてるの? 怒ってるの?
幼い声が問う
心配いらないよ 笑えてるよ
返事は宙に浮くだけ
始まりは問いかけから。
「泣いてるの?怒ってるの?」と、幼い声が問います。
この幼い声の主が誰なのかは現時点ではわからないんですが...。
そして、それに対し
「心配いらないよ 笑えてるよ」
そう誰かが返事を ”返して” います。
序盤にして大きなポイントです。
このフレーズ、また後で出てくるんですよね。
それまで、この歌詞を頭の片隅に置いておいてください。
あの日描いたもの 夢の色
しだいに濃くなる
さて。
今回の主役は、言わずもがなMVの女の子。
名前は...。
「ももちゃん」でどうでしょう。
この曲は、そんなももちゃんの「夢」に関する曲。
寝てる時のじゃなくて、将来の夢とかそっちのほうです。
「あの日描いたもの」も、ももちゃんの夢のこと。
ここ、MVで卒業証書をももちゃんが手にしてますよね。
恐らく高校を卒業したんですね。
「夢の色」が「しだいに濃くなる」とは、
成長するにつれ、ももちゃんの夢が近づいてるのを表しているのでしょう。
1人じゃないことも分かってるよ
横を見ている
「1人じゃない」も、その通り。
ももちゃんには家族や友人、学校の先生などがいるはずですからね。
横を見れば、1人じゃないこともわかるはずです。
あるいは、”もう一人の自分” がいるからでしょうか。
MVを見るとわかる通り、ももちゃんは二人出てきます。
普通のほうと、お姫様のほう。
この ”お姫様のももちゃん” 。これはおそらく、
ももちゃん自身の ”理想” を表したものなのでしょう。
じゃあももちゃんってお姫様になりたいの?
といったらそうじゃなく...。
自分の理想の姿。それはいつでも綺麗であってほしいもの。
ももちゃんも例外ではなく、自分の理想を美化しているのだと思います。
そんな ”理想の自分” が、いつでも隣にいる。
だから1人じゃない。どんな時も頑張れる。
そういったニュアンスもあるかもしれません。
ここからももちゃんの性格が大体つかめますよね...。
頑張り屋、または健気な感じがする気がします。
今回のいよわガールズも可愛いですね。
ふと振り返る
遠くなっていく
分かれ道はまるで ジオラマに
馴染んだ思い出のよう
「分かれ道」は、今まで選んできた人生においての選択のこと。
その選択が合っていようが間違っていようが、時間は進み続けます。
ふと振り返ると遠くなってる。
過去の自分を懐かしんでいるのかもしれません。
さっきも言いましたが、ももちゃんは高校卒業という節目を迎えました。
ここからは、ほぼ自らの力で生きていかねばなりません。
将来に対する、形容しがたい漠然な不安。
そういったものもこのシーンで現れているのかなと思ったりしました。
いざなったクローバー この場所を選んで
輝くステージに立っている
知ってる人は知ってるかもしれませんが...。
この「ももいろの鍵」。
プロセカっていうゲームの書き下ろし楽曲なんですよね。
ストーリーを知っている人はピンと来たでしょう。
「クローバー」、「輝くステージ」...。
まぁ、大きなリファレンスでしょうね。
ともかく、プロセカ関連の説明は後々...。
共に行くあなたの手 掴んだその手が
痛くないようにと 願っているから
この歌詞。
おそらく、お姫様のほうのももちゃんのセリフでしょう。
”理想” である彼女が、ももちゃんのことを引っ張ってあげてるのだと思います。
でも、夢を追い求めることは良いことばかりじゃない。
紆余曲折なく夢を叶えられる人など、この世にはほとんどいないのです。
だから、お姫様のももちゃんは願う。
自分の引っ張るこの手が、「痛み」をなるべく感じませんようにと。
夢を叶えるももちゃんに、素晴らしい出来事が待っていますようにと。
かじかんで かじかんで
その度に暖めて
煌めくライトも 落ちる影も
全て愛していたいから
苦しい。諦めてしまいたい。
そう思うたびに、何度も自分を奮い立たせて。
ももちゃんは、何度も何度も夢に向かって走り続けます。
自分の夢への道を明るく照らす「ライト」も。
それによって自分の夢へ落ちる「影」も。
どちらも、自分の選んだ道だから。後悔したくないから。
そのすべてを愛していたい、そうももちゃんは言います。
泣かないで 泣かないで
そのために側にいる
震える指にこの手を添えて
今 鍵を開けるまで
お姫様のももちゃんも言います。
どうか泣かないで。
そのために側にいる。
そのために ”理想” がいる。
「鍵を開ける」とは、"夢を叶える" ということ。
「ももいろの鍵」は、夢という名の扉を開けるためのものだったわけですね。
2番の歌詞
やがて背負うもの 託す音
輪郭は濃くなる
高校卒業したてだったあの時から、少し時間が経って。
立派な社会人になったももちゃんから2番はスタートです。
ちょっと大人になったももちゃん。
あの時とは、少したくましくなったと言いますか...。
というのもこのシーン、ももちゃんがタバコ吸ってるんですよね。
大人になって、子供の頃は分からなかった、
”責任” とかそういうものがわかるようになったのでしょうか。
同時に、”夢の実現” の難しさにも気づいたのかもしれません。
厳しくも現実において、
自分の夢や高らかな理想を叶えられる人は、ほんの一握りです。
ももちゃんも、厳しい現実に身を焦がしているのでしょう。
タバコも...まぁ、分からんでもないかもしれません。
1人じゃないことも 分かってるよ
前を見ている
「1人じゃないことも分かってる」。
そういう割には「前」を向いています。
ひたむきなのが分かりますが...。
ももちゃん、少し自分の目標を忘れてしまってるんじゃないでしょうか。
ほら、あるじゃないですか。
なんで自分はこんな事してるんだろう?っていうの。
夢を必死に追うあまり、自分がそこで本当にしたいことを見失っている。
ももちゃん、ストイックなんでしょうけど...。
頑張りすぎも良くないって聞きますしねぇ...。
ふと 振り返る
見えなくなっていく
分かれ道はまるで
写真立てにしまった記憶のよう
自分の過去の選択。
今度は「ジオラマ」ではなく、「写真立ての記憶」のようだと。
ジオラマで思い出すよりも鮮明になってますね。
ジオラマの時の ”懐かしむ” っていうのとは少し違う気もします。
”懐かしむ” というよりは、
”覚えていないと” っていう焦りも感じられる気がします。
いざなったクローバー その葉を手に取って
新たなステージを待っている
共に行くあなたの目 見つめたその目の
星が褪せぬように 願っているから
このシーン。
MVでは、お姫様のももちゃんがいるシーンなのですが...。
たくさんのドアの中から、とあるドアを探しているように見えます。
”鍵” に合うドア、
すなわち夢が叶えられるドアを探しているのでしょう。
”理想” である彼女が、ももちゃんのために。
眩しくて 眩しくて
その先に手を伸ばして
触れたものも 受けた傷も
全て憶えていたいから
眩しい先に、自分の叶えたい夢がある。
「眩しい」のは希望の光なのか逆光なのか分かりませんが、
その先に手を伸ばして、夢を掴み取ろうとしています。
「触れたものも 受けた傷も」
「全て憶えていたいから」
自分が自分の夢を叶えるため、触れたもの、受けた傷。
その全てを生かしたい、憶えていたい。
そんな気持ちがあるのでしょう。
負けないで 負けないで
そのために側にいる
隔たりの奥 見えない世界まで
届いてほしい 夢
負けないで。諦めないで。
そのために、あなたに ”理想” がある。
ここもまたお姫様のももちゃんでしょう。
「隔たりの奥 見えない世界」、
すなわち、ももちゃんに待ち受けるこれからの未来。
そこまでなんとか夢が届いてほしい。
両ももちゃんに通ずる、とても切実な願いがここで現れています。
ラスサビ前
泣いてるの? 怒ってるの?
幼い声が問う
また出てきましたね。
今回も同じく、「幼い声」が誰かに問いています。
じゃあ、この「幼い声」の主って誰なんでしょうか。
問いかけ先は、きっとももちゃんですよね。
幼い誰かは、ももちゃんに何が聞きたいのか。
実はこれ。
「幼い声」とは、ももちゃん自身の声なのです。
正確にはももちゃんの子供の時の声。
子供のももちゃんが、今のももちゃんに問いかけています。
「泣いてるの? 怒ってるの?」と。
心配いらないよ 笑えてるよ
ではそれに対して、「心配いらない」と答えたのは誰でしょう。
実はこれも、子供のももちゃんなんです。
人が夢を抱く時。
それはたいてい、小さい子供の時なんじゃないでしょうか。
そしてそれは大人になるにつれ ”理想” に変わっていきます。
”夢” と ”理想" 。
それは、似てるようで違うもののようにも感じます。
理想を抱く時、そこに「叶えたい」という気持ちはあるでしょうか。
理想を理想のまま、どうせ理想だからと終わらせている人はいないでしょうか。
だからここで、”子供のももちゃん” が出てくるのです。
先ほど、
”夢を必死に追うあまり、自分の本当にしたいことを見失ってる”、
そう話しました。
ももちゃんは成長しました。
そして、成長していくにつれ思ったのかもしれません。
”あぁ、叶わないや” なんて。
いつの間にか自分の夢は、大きな理想に変わってしまっていた。
心のどこかでは、”どうせ理想だから” になってたかもしれません。
でも、小さい頃から抱き続けてきた夢。
簡単に諦めきれないことも分かっていたでしょう。
そんな時、”子供のももちゃん" が出てきた。
まだ純粋に、ひたむきに夢を追い続けている頃の。
今の自分とは違う、幼き日の自分に言われたのです。
「泣いてるの? 怒ってるの?」
「心配いらないよ 笑えてるよ」と。
返事を歌にして 届けていく
お姫様のももちゃん、すなわち、ももちゃんの "理想” は、
今まで沢山の手助けを、ももちゃんのためにしてくれました。
泣かないで。負けないで。
そのために ”私” がいる。
”理想” がある、と。
でもそれじゃダメなんです。
ももちゃんの夢は、”理想” が叶えてくれるものではありません。
ももちゃん自身が、”一人で” 叶えていくものなのです。
幼い自分の声を聞いて。
本当にしたいことを思い出して。
ももちゃんは、ここで決意したいのでしょう。
自らの ”理想” と決別して生きていくことを。
理想を理想のままで終わらせてはならない。
これからは、現実として受け止めて叶えていくことを。
ラスサビ
今
微笑んで 微笑んで
優しさをその頬へ
「今 微笑んで」
幼い自分に言われたことが効いてるのでしょうか。
ももちゃん、微笑んでます。
「心配いらないよ 笑えてるよ」
まったくのその通りですね。
煌めくライトも 落ちる影も
全て持っていくから
煌めくライトや、落ちる影。
今度は「愛す」のではなく、「持っていく」事にしました。
確かに、嫌なことまで愛したり覚えてたりするのは、
ちょっと難しいというか、普通にヤダですよね。
ももちゃんは、ストイックで、健気で、とにかく頑張れる子。
でも、頑張りすぎて自分を見失ってしまう子です。
そんなももちゃんには、「持っていく」だけという、
大雑把で頑張りすぎてないような感じが良いのかもしれないですね。
乗り越えて その先へ
ただ前へ歩いていく
「ただ前へ歩いていく」
もう、横を見る必要はありませんよね。
前を見る必要すらないかもしれません。
目指す場所は決まってる。
ももちゃんの夢は、きっとそこにあるはずです。
震える指に この手を添えて
今 鍵を開ける
震える指に手を添えて。
今、鍵を開けます。
錆び付いていても 消えない色で
今 ドアを開ける
この「ドアを開ける」。
これは、ももいろの鍵によって開かれたドアなんでしょうか。
ももいろの鍵とは、ももちゃんの夢を叶える鍵。
ということは、ももちゃんの夢は叶われてしまったことになります。
それはそれで嬉しいですけど...。
なんかあっさりですね...。
まぁ、恐らくですが。
ここはももちゃんが、
夢を叶えるための次のステップへ進んだ。
次のステージへのドアを開けた。
そう思うほうが自然でしょう。
もちろん、夢をかなえた説はありますが。
それはご想像にお任せということですかね。
あぁ~!
叶えてほし~な~!!(突然のハイテンション)
花束の意味
この曲、いろんなところで花束が出てきます。
例えば...ここ。
ももちゃんが高校を卒業した時。
卒業式とかで花束ってよく聞きますよね。
これはお別れの花束。
または、ももちゃんの旅立ちを祝う花束でしょうか。
つぎは...ここ。
なんか、屈指のトラウマシーンな気がするここ。
お姫様のももちゃんが...囲まれています。怖...。
ここの花束は、諦めの花束。
夢は叶わない。理想は実現しない。
恐らく、そんな感じの花束なんだと思います。
もしや、ももちゃん。
自分の夢について、周囲から何か言われていたのかもしれません。
そんなんで稼いでいけるの? とか。
貴方にそんなことできるの? とか。
そういう経験のある人、少なからずいるのではないでしょうか。
そして...ここ。
ももちゃんが、”理想” と決別するシーン。
いつまでも理想のままではいられないから。
自分の夢を叶えるため、いつも隣にいた ”理想” とお別れします。
ここもお別れの花束。
恐らくお姫様のももちゃんが受け取る側なはずなので、
完全にお別れの花束ですね。
でも、お姫様のももちゃんの表情は明るい。
パジャミィとかでもそうだったんですけど、
こういう系はホント切ない...。キュッってなります。
花束を受け取る=夢を諦めた 説
そう。
実はこういう解釈もあるのです。
と、いうのもですね...。
実はこっちのほうが有力だったりもするんですよ...。
二番のサビ、MVのシーン。
お姫様のももちゃんが、すごい絶望しているシーンがあります。
あれは、”夢が叶わないという事実を知ってしまった” とも考えられます。
夢を諦め、前へ進んでいく。
そういう解釈もアリなわけです。
でも、そんないろいろ解釈しようとしたらキリがない。
作者じゃなければ、解釈の数など無限大です。
僕の解釈も、その無限個あるうちのひとつに過ぎません。
でも...でも...。
僕は...。
ハッピーエンドのほうが...好きです...。
それに初めてこの曲を聴いてみて、
パッと浮かんだストーリーがこれだったんです。
ももいろの鍵。
それは、”百色の鍵” 。
なんにでもなることのできる、誰もが持つ鍵です。
夢は叶えられる、なりたい自分になることが出来る。
そう言ってるようにも聞こえますし、
夢を諦めても、前を向いて生きていくことができる。
なんて言ってるようにも聞こえます。
なんせ、この曲も ”百色” 。
どんな解釈にもなり得るんですからね。
プロジェクトセカイとの関連性
いざなった「クローバー」。
新たな「ステージ」。
プロセカとの関係は、ゲームをやってください!としか言えないですが...。
今回書き下ろされたのは、「MORE MORE JUMP」という、
アイドルユニットなんですね。
「MORE MORE JUMP!」。
略して、モモジャン。
このモモジャン、ユニットイメージが「クローバー」なんです。
それにモモジャンはアイドルユニット。
「ステージ」にだって立ちますよね。
こんな感じで、曲中に関連性を探していくのも面白いかも...?
みんなもプロセカ、やってみようよ!(宣伝)
MVから分かるいろんな描写
毎度恒例ですが、この曲もMVから様々なことを把握することができます。
隠された...ってわけでもないですが、探してみるとより理解が深まるかも?
1つ目、切羽詰まってるももちゃんの描写
さっきも紹介しましたが、
ももちゃん、二番の曲中のとこでタバコ吸ってたりするんですよね。
タバコ吸ってるももちゃんは右のほう。
そのほかにも、左のほう。
点滴らしきものと一緒に写ってるももちゃんがいます。
頑張りすぎて倒れちゃったりしたんですかね...。
2つ目、ももちゃんの夢が写ってるシーン
ももちゃんは夢を追ってる...。
なんてたくさん話してきました。
じゃあ、ももちゃんが叶えたい夢って何? って話ですよね。
これもMVに写ってるんです。
さっきと同じ部分のここ。
楽譜を手に持っていますよね。
そしてサビ前の歌詞にもあった、
「返事を歌にして 届けてく」。
ここら辺から、
ももちゃんの夢は、音楽関係なんじゃないかなと思いました。
作詞作曲家だったり、自分でも歌ったり...。
今もたくさんの音楽の形がありますからね。
もしかしたらボカロPっていう可能性も...。
まとめ
はい。
どうだったでしょうか。
今回の曲、「ももいろの鍵」。
書き下ろし楽曲だったので、どんな風に公開するのだろうと思ってましたが...。
いよわさんのは、また別に新しい物語がある気がして楽しかったです。
”成長に対する不安”
アプリコットやパジャミィでも取り上げられていましたが...。
いよわさんはホント、こういう人間の機微な部分を描き上げるの上手い。
おかわりしたくなるほどの上手さですよね。
ももちゃんは夢を叶えられたのでしょうかね~。
叶えててほしいな~。
ハッピーエンドぉ...。(渇望)
いよわ 「ももいろの鍵」を聴く↓
ももいろの鍵 / いよわ feat.初音ミク
プロセカ公式Youtubeチャンネル 「ももいろの鍵」3DMV↓
『ももいろの鍵』3DMV - YouTube